2018年07月20日

7.2㌧を廃棄しています。


本日土用入りです。
土用の丑の日です。

連日猛暑が続いています。各地で記録的な猛暑です。

こんな暑い日が続く時はスタミナ作りに「うなぎの蒲焼き」を・・
ということで本日は「土用の丑の日=鰻の蒲焼きを食べる日」です。

昔から日本人は夏の暑さを乗り切るスタミナ源としてうなぎを食べてきました。
古い文献にもそのことが記されています。
また土用の丑の日と鰻の関係は平賀源内がそういうキャッチコピーを作ったとか、どうとか?。。。

とにかく日本人は鰻が大好きです。

今年のうなぎの世界では異変がおこっているそうです。
それは「うなぎが売れない」ということだそうです。価格が高すぎるのです。
養殖うなぎのもとになる「シラスうなぎ」が高騰していてそれに連動して養殖うなぎの価格が
あがっているのです。スーパーなどでの小売り価格が高まり、
結局売れない。という珍現象がおこっているのです。

さて、今回の表題です。
年間7.2㌧を廃棄している。というのは実は鰻のことなのです。
資源量が減って提供できる量が減り、高いのなら食べなくても良いと考えての消費量が減る。
それにも関わらず日本国内で年間7.2㌧以上のうなぎの蒲焼きが棄てられているのです。

あるNPOが2017年に国内で廃棄されたうなぎ加工品を調査しました。
大手スーパーや弁当業者、コンビニ等にアンケートして調査しました。
それで回答があったものだけを集計したのが7.2㌧という数字です。
回答しなかった業者もいますし、中小零細の企業まで調査が及んでいません。
貴重な資源であるうなぎが蒲焼きにまで加工されて弁当や鰻丼などになり
人の口に入らずに棄てられたのが大量にあるのです。

日本人に大人気の鰻の蒲焼きのイラストです。


日本には「食育基本法」という食に関する基本的な考え方をまとめた法律があります。
勿論、人間は他の命を摂り入れてのみ生きていける。それゆえに食べ物に感謝することが
大切である。ということが書かれているのですが、それがこの法律をたてた最大の目的では
ないのです。それも一部。という考え方です。
食事の前に「いただきます」と感謝の言葉を発するのは
仏教でもキリスト教でも他の宗教でも同じです。

命と向き合うということと日々食べることとは一致しています。
資源が無く、価格が高騰しているものを市場の論理だけで棄てていくのを「罰当たり」というのです。

回る寿司のチェーンで鰻丼を売ったり、牛丼チェーンでで「うな牛」を販売したり
挙げ句には中華食堂のチェーンでうなぎ蒲焼きののった冷やし中華を売ったり。。。。
本当にこんな商品が必要なのでしょうか? またコンビニやスーパーで冷めた蒲焼きがのった
弁当を販売して、電子レンジで温めてまで食べる必要があるのでしょうか?
つまり、そんな商品を販売する必要があるのでしょうか?
コンビニやスーパーでは消費期限が過ぎると廃棄です。従業員が食べるということも許されません。
もし、食中毒などの事故があったら大変だからです。当然です。
廃棄されることが予想されるものまでも無理に仕入れをして誰も喜ばない弁当などにして棄てる。
「罰が当たる」というのはこういうことだと思います。

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Posted by 越後OYAJI at 23:14Comments(0)