2018年10月01日

ヒエ(稗)


稲刈りも終盤にさしかかっている。
豊かに稔った稲の周りに明らかに稲とは違う植物が生えている。

ヒエである。
田んぼの代表的な雑草である。稲の成長とともに「ヒエ」も稔りの時を迎えているのだ。





米農家さんにとっては厄介者の「ヒエ」

しかし、古代では重要な食物だった。現代では殆ど食用にはしない。小鳥の餌かな。
雑穀としてほんの少しだけ食用として流通している。

五穀豊穣という言葉がある。
五穀とは「米・麦・粟・キビ・豆」のことである。
ヒエは入っていない。
日本民族は米の栽培技術を高めることによって、米の収量をあげてきた。
その時に雑草として稲と一緒に生えてくる「ヒエ」は
相対的に邪魔者扱いされるようになっただろう。そんな風に想像している。

雑草扱いされる植物は強い。
「ちょっとやそっとのことではくじけないよ。。。俺いらは雑草さ」
稲が稔ると同時を実をつけて、田んぼに種を残していく。
来年また雑草としてよみがえる。

う~~ん。
ヒエは強い。雑草はつよい。

「稗」という漢字からの連想。。。by ECHIGO OJIJI。。。
「稗田阿礼(ひえだのあれ)」という人物をご存知だろうか?
中学校・高等学校の日本史で出てくる名前だ。
この「稗田阿礼」というひとは天才的な記憶力の持ち主だったらしい。
天智天皇の時代に生きた人で天智天皇に命ぜられて色々な人から口承で伝えられている
日本の伝説や神話を悉く記憶していったのだ。それもほぼ正確だった。
口伝えの「一言一句」を間違えずに瞬時に記憶したそうだ。
すごい!!!!!。サカナ君なら「すぎょい!!」。。。<(_ _)>駄洒落すいません。。。。
そしてこの天才と「太安万侶(おおのやすまろ)」とが組んで
最古の日本の歴史書である「古事記」が完成したのだ。
「稗田阿礼」が記憶していたことをしゃべる、「太安万侶」がそれを筆録する。古事記が完成。
「稗」という漢字から連想される「稗田阿礼」という人物はそういう人なのだ。
ちなみに「稗=ひえ」という言葉の語源は「冷え」からきているらしい。
冷害になるほどの天候の時でもたくましく育って実をつける植物という意味らしい。
古代から「救荒作物」だったのだ。つまり人間に役立つ植物だったのだ。
なのに「五穀」にいれられていない。本当の意味で役に立ち、貢献しているものほど
軽んじられるのは「世の常」と心しています。。。。。

ヒエから色々な事が学べるような気がする。

えちごおやじ 越後OYAJI 越後おやじ 越後親爺 エチゴオヤジ ECHIGO OYAJI  えちごOYAJI 




  

Posted by 越後OYAJI at 09:46Comments(0)