2016年05月25日

松屋の「牛めし」


時々牛丼が食べたくなります。

松屋に行きました。味噌汁がついていて290円です。
汁物好きの越後OYAJIはこういうサービスが大変にうれしいです。
また松屋は牛丼と言わずに「牛めし」と言います。これもレトロで好きなのです。face05

松屋の「牛めし」

さて、店内で気になるポップを見かけました。
松屋の「牛めし」

品質の良さと食の安全を強調しているようです。

どういう意味なのか検証したいと思います。

①まず、何故「あきたこまち100%」なのでしょう?
ここは新潟です。この店は新潟市中央区米山にある店です。
全国展開している会社ですから、全国の品質の良い米を使っているのはよく理解できます。
さりとて!!!新潟市でわざわざ「あきたこまち」を標榜する意味は薄いと思います。
コシヒカリや特定ブランドの新潟米を使えとは言いません。
しかし、新潟で食の商売をする以上はせめて新潟県内産米を使って欲しいです。
すき家は「栃木県産コシヒカリ」を使っています。
吉野家は新潟県産「ひのひかり」という米を使っています。

これは、業者の問題だけではありません。行政の問題でもあるのです。
米の消費落ち込みが激しくなっています。日本人が米を食べなくなっているということです。
だからこそ、こういう米を主体に売る店には地元産米を使って欲しいのです。
行政はデータばかりで机上論を展開していないで全国チェーンを展開している会社に
せめて新潟では「新潟県産米」を使って欲しいとお願いするべきなのです。
黙って指をくわえていて、米の消費が増えるはずがありません。

新潟市は「農業特区」になりました。その活動が続いています。
篠田新潟市長は農業特区になったメリットを全国のモデルケースにしたいと言っています。
モデルケースなんて要らないのです。そんなもので多くの米農家の収入はあがりません。
全国チェーン展開している食企業に新潟市産米を使ってもらえれば新潟市の農家の方々の
収入は増えます。ローソンやセブンイレブンが新潟市で米を作って自社の弁当やおにぎりに
つかっても、ローソン社のセブンイレブン社の利益になるだけで新潟市の米農家さんが
もうかるわけではありません。行政というのは「民を導く」ものではありません。
「民の尻押し」をするのが仕事です。行政の長は勘違いしないで欲しいものです。
選挙で選ばれる人ですから、市長である期間内に何かを残したい。と思うのは当然です。
しかし、「民」を忘れて自らを高見に上げる。と言う姿勢はいかがなものなのでしょう?
自らを支えてくれる民が潤うことが最も大切だと思います。。。。

また、新潟で松屋を展開しているフランチャイズの会社の方にも米のことは関心を
もってもらいたいです。

②無添加について
ことさら、無添加を強調しています。添加物を使わないので「安全」である。
という意味でしょう。本当ですか?
保存料を使わずに「安全」ですか?
化学調味料を使わずに一定の味を作れるのでしょうか?
はなはだ疑問です。
無添加のたれ。とはどういう意味でしょう?
特に保存料を使っていないということはどういう意味でしょう。

保存料には色々な種類があります。合成保存料という言葉を使いますが
食企業で使っている食品保存料はほとんど天然由来のものです。
一番分かり易いのは塩と砂糖でしょう。それぞれ一定量以上使うと保存性が増します。
砂糖そのもの、塩そのものには消費期限すらありません。腐ったり、変質したりしないからです。
また保存料として「酢酸系」とか「グリシン系」とか無数の種類があります。
用途によって使い分けるのです。
保存料を使うことによって食品の保存性が増し、安全性が高められます。

この保存料を一切使っていないで松屋は全国に食材を配っているのです。
保存性がはなはだ低い方法で全国に食材を送っているのです。
全国の各所に製造拠点があり(セントラルキッチンともいいます)
そこから全国に配送しているはずです。
私が理解できる範囲では保存料を使わずにたれなどを配送した場合は消費期限は
一日乃至は二日です。それも冷蔵トラックなどのとても良い環境においてです。

これはあまり信用できないです。無添加の食材を日を置かずに配送し、使い切るというのは
全国チェーン展開をしている会社では「神業」だと思います。
むしろ危険です。とても危ないです。食べるのを控えたほうが良いです。

しかし、松屋は食中毒を出したり、人に気害が及んでいる、という話は聞きません。

長くなりましたが、こういうからくりがあります。
食品製造企業ではPh調整ということが大切です。Phを調整して「酸性」に近づけて
細菌などが繁殖しにくくなるのです。あらゆる食企業でこの工程は行われています。
保存料を使わなくてもPh値調整をしてあげれば食品は長持ちします。
めでたしめでたしというところですが。。。
このPh調整剤というのがまた問題なのです。一般的には「リン酸塩」が使われます。
リン酸塩は使い方を間違えると身体に害をもたらすものです。
学校給食の食材や調味料に「リン酸塩」を含んだものは使えません。
子供達の健康を考えてのことです。
正しく使えば問題はないのですが、時に正しくない使い方もあるのです。
企業を信頼する以外に私達消費者には知るすべがありません。

無添加をうたい文句にしている食企業はたくさんあります。「くら寿司」などもそうです。
こういうところは保存料を無添加などと言いながら、Ph調整剤という名前の違う
合成保存料が使っている可能性が高いのです。

読者の皆さん、これが「からくり」です。

合成保存料も天然由来の保存料もPh調整剤も「食の安全」の為には必要なものです。
四季があり、季節によって環境が大きく変わる日本列島で食の安全を担保するには
「保存料添加」が大切なのです。

内閣府に「食品安全委員会」という組織があります。
科学的に食の安全を検証しているところです。

その食品安全委員会で「添加物はいけません」などとは言っていません。
大切なのは「使い方」なのです。
科学的に検証を終えた添加物はその使用量を的確に守ることが安全である。
と言っているのです。

むしろ保存料や添加物を上手に使って安全を確保しましょう。と言っているのです。

ここが大切です。
添加物を使わないで「安全」ですよ。と嘘をついている可能性が高いのです。
「嘘」をついてする商売は長続きはしません。
それよりも安全を確保するために、的確に科学的に添加物を使っています。
と公言する方が正しいのです。私の会社の商品は「安全です」と根拠の無い嘘をついて
人々を「安心」させる悪い商売よりは本当に「安全」ですよ、科学的ですから。。。
といえる食企業になって欲しいものです。

「食の安全」と「食の安心」はまるで違うものです。
「安全」は数値化できる科学です。
「安心」はきもちの持ちようでころころ変わる科学では無いのです。

食企業である以上は科学的に多くのお客様を満足させたいものです。

無添加にこだわっている企業よりも的確に科学的に添加物を使用している
企業が信用できる企業なのです。

結論
添加物は悪いものではありません。
正しく理解して、正しくつかうことが大事なのです。
間違った情報をながして、いたずらに不安をあおって、自社商品が
優れているような印象を与えるのは良くないことです。
消費者も正しい知識を身につけて、自ら安全を確認して、食を楽しむべきです。

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Posted by 越後OYAJI at 08:27│Comments(0)
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