2017年07月06日

四葉-[むかし胡瓜?]


四葉(すーよー)と言う名前の胡瓜です。

写真は収穫後すこし時間がたってから写していますが、とれたては「イボイボ・トゲトゲ」です。
昔の胡瓜はこんな胡瓜でした。スーパーで売っているのとは見た目がずいぶんと違いますね。

現在、私達が一般的に目にする胡瓜は分かり易くいうと「かぼちゃ」なのです。
カボチャと胡瓜のハイブリットです。
何故?、そんなものを食べさせられているかというと。。。

半世紀ほど前までは農薬の使用というのは随分とゆるい規制でした。害虫駆除などは
農家の仕事を楽にさせてくれて、農家にとってはとても有用なものでした。
しかし、まさに半世紀前頃から、農薬の「害」の研究が進み、その害毒を広く人々に
知らせるようになりました。そんな時に胡瓜に使っている農薬が身体に悪いのではないか
と言う動きがありました。サラダや漬物に生食する胡瓜です。表面に農薬が残っているような
食べ物は「あぶない」と流布されたのです。
しかし、胡瓜の表面に農薬などは残っていませんでした。
農薬だと思っていた表面の白い粉状のものは、実は「ブルーム」といって胡瓜の「自己保存能力」
から発する物質でした。胡瓜そのものは実です。その中に種があるわけでして、その種で
子孫を増やしていくのです。胡瓜という実を守るために必要なのが「ブルーム」なのです。

このブルームが農薬の残留したものではないかと誤解されました。
そこで生まれたのが「ブルームレス胡瓜」です。表面にブルームが出ない品種を作り出したのです。
カボチャの苗木に胡瓜を接ぎ木して作り出しました。表面はツルツルしています。
勿論ブルームは出ません。見た目は安全な胡瓜です。
この胡瓜をさらに改良して収量も多く、品質管理が容易で、流通に向くものを作り上げたのです。
それが私達が日頃目にしている胡瓜です。

もう一つ大切なことを書いておきます。
現在使われている農薬は「安全」です。安全とは科学的に検証して「危険度=リスク」が
極限まで低いということです。リスクが0ということはあり得ません。それは非科学的なことです。
現在使われている農薬は「ポジティブリスト」というのに挙げられている、使っても良い農薬です。
反対に「ネガティブリスト」もあります。それは使ってはいけない農薬のリストです。
食品安全委員会は常に農薬の安全性を科学的に検証しつづけています。
しっかりとした学者や研究者が科学的視点でみています。そのお墨付きが「ポジティブリスト」です。
ですからスーパー等で販売されている野菜は安全といっても良いのです。
安全なので安心して食べることができます。

さらに書き添えなくてはいけないのが「放射線汚染」の野菜の問題です。
未だに福島第一原発の事故後の風評被害が続いています。
現在流通している国内(福島や東北各県のものを含めて)の野菜は安全です。
放射線汚染の問題はありません。特に風評被害に逢っている福島の野菜や米などは
全量検査をしています。勿論、検査前でも基準以下なのですが、さらに検査をしっかりしてから
流通しています。食品安全委員会や厚生労働省が確実に検査して安全を確認しています。
わけのよからない風評に惑わされたくないものです。

さて写真の「四葉(すーよー)」という胡瓜は昔ながらの胡瓜です。
形も悪いのですが、皮が柔らかく、生食や漬物にするとその本意を発揮します。
味も勿論昔ながらの胡瓜です。
あまり流通に向かないので、大量に生産されているわけではありません。
ほとんどは農家の方が自家用に栽培しているようです。

とれたては「痛い」ほどトゲトゲでした。少し時間が経ってから撮影したものです。
四葉-[むかし胡瓜?]

表面の接写です。ゴツゴツしているように見えますが、皮は柔らかいです。漬物向きです。
四葉-[むかし胡瓜?]

一番下が比較用においた一般的なブルームレス胡瓜です。
四葉-[むかし胡瓜?]

ブルームレス胡瓜はカボチャの遺伝子を受け継いでいるので皮が固いです。
四葉は比べものにならないほど柔らかいです。
しかし、普通の胡瓜の名誉の為に書きますが、皮が固く「食感が良い」という好評価も
もちろんあります。

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Posted by 越後OYAJI at 09:11│Comments(0)
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