2019年02月15日

「イオン化」しているぞ!!


清水フードセンターがほぼ「イオン化」しています。

取り扱っている商品のほとんどがイオンの商品になっているのです。

2015年にイオンの子会社になった時はまだまだほとんどイオンの商品をおいていませんでした。
それが4年たった今では大きく様変わりしました。

イオンのPBである「トップバリュー」商品がお店の大半を占めるようになっています。

清水フードセンターの店舗画像です。
「イオン化」しているぞ!!

「イオン」のロゴマークが輝いて見えます。
「イオン化」しているぞ!!

清水フードセンターより「イオン」をもっと大きく全面に出した方が良いのでは・・・(笑)
「イオン化」しているぞ!!

清水フードセンターは過去に実質的に二度の倒産を経て現在に至っています。

今、実質的に「イオン」化していて、
清水フードセンターというのは「名前」だけが残っている。というのが現実です。

清水フードセンターは1947年創業。
1957年には新潟県内初のセルフサービス型スーパーマーケットを始めた老舗企業です。
歴史の変遷を経て2001年には長岡市に本店を置く「大光銀行」に実質的経営をゆだね
一度倒産状態になりました。経営権の委譲という実質的倒産です。
それでも経営は改善せず、2015年に10月14日にイオンの傘下に入って
どうにか「清水フードセンター」という名前だけを残しました。
これが二度目の実質的倒産の意味です。銀行が手をおえなくなったのです。
最後は日本一の小売業である「イオン」に尻ぬぐいをしてもらった、ということです。

シミフがイオンになった頃はほんとど「イオン」らしくありませんでした。
店内で売られている商品はほとんど以前のままでした。
イオンのPBであるトップバリュー商品はほとんどありませんでした。

それが数年たった今ではシミフで扱っている商品のほとんどがトップバリュー商品になったのです。

イオンが大光銀行が抱えるシミフの負債を尻ぬぐいまでしてシミフを傘下に入れたのは。
シミフがもつ自社商品力でした。それは自社で商品開発して製造する「惣菜商品」や「自家製パン」
などでした。新潟市中央区紫竹にある工場で一貫製造されています。
たしかにそれは魅力のあるものです。そこにだけ注目してシミフを傘下にいれました。

現在、シミフの商品群を観察しているとトップバリュー商品と
元々のシミフオリジナル商品で構成されています。
勿論、NBの商品も多数あるのは当たり前のことです。

そのなかでもトップバリュー商品の比率がほとんどなので元々の「イオン」とかわりがありません。

新潟市内には食品スーパーとしてのイオンが数店あります。
笹口店が旗艦店で、藤見町や中野山、亀田などにあります。
またイオンの総合スーパーとして、イオン新潟東・イオン新潟西・イオン新潟南なとがあります。

新潟市内の食品スーパーであるイオンとシミフは現在ほとんど商品構成で差がありません。

「食品スーパーイオン」と「清水フードセンター」という名前が違っているだけです。

つまり新潟市内のスーパーマーケットは実質的に
「イオン」と「ウオロク」「原信」が妍を競っているのです。
その他のスーパーチェーンも新潟で店舗展開していますがそれは数に入らない程度です。

それぞれがPBをもち価格競争している状況です。

シミフが「イオン化」しているというのはただ単に競合する他社の脅威になっているということです。

私はシミフが一日でも早くイオン化してもらいたいと思っていました。
それが現実化した今、これからの新潟の小売業に大いに懸念をいだいています。

新潟市内は現在スーパーマーケットだけでもオーバーストア状態です。
そこにドラッグストアが参戦しています。
コンビニは淘汰されてセブン・ファミマ・ローソンに集約されましたがそれも競合関係にあります。

そして問題なのはイオンのPBである「トップバリュー商品」を扱っているのが
スーパーだけではないと言うことです。

例えばウエルシアはドラッグストアですが、トップバリューを扱っています。
また最近ですが新潟進出をはたした「ツルハドラッグ」もイオンと提携しているので
トップバリュー商品を扱っています。
さらに市内に3店舗ある酒類ディスカウントの「やまや」もイオンの傘下にあるので
トップバリュー商品をおいています。

新潟市中央区内だけでもトップバリュー商品を扱っている店舗を数えると結構な数にのぼります。

シミフがイオン化しているのは良いことです。
しかし、徒にイオンの関係企業が増えて、消費者には選択の余地が減っているのです。
これはおかしな状況です。

はたして新潟市民の方々はこの現実に気がついているでしょうか?

越後OJIJIの近所にもシミフがあります。トップバリュー商品だらけです。
またその店と目と鼻の先である旧新潟中央市場跡にイオンができます。
完全に競合するはずです。また新イオンを取り巻く環境には原信・ウオロク・キューピット
ピアレマート・マルイなどのスーパーがひしめきあっています。
さらにトップバリューを扱うドラッグストアもいっぱいあります。

そのなかでいったいどの企業が生き残っていけるのでしょう?

シミフはイオンになり、ウオロクは第四銀行が経営しています。
原信はまだ創業家が経営していますが経営実態はわかりません。
その他の小さなスーパーの経営状況も厳しいと聞いています。

今後の新潟の経済と大いに関係がある、シミフがイオン化している問題です。
新潟の小売業界の行く末を注意深く見ていきたいと思っています。。。。

えちごおやじ 越後OYAJI 越後おやじ 越後親爺 エチゴオヤジ ECHIGO OYAJI  えちごOYAJI 



Posted by 越後OYAJI at 09:04│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。