2018年09月20日

テレビ受像中


錆びてしまっていますが、こんな看板を見つけました。

テレビ受像中

シャープ製のテレビ受像機の宣伝看板です。

この看板には以下のように書かれています。
###########################
☆☆明るい雰囲気で、お気軽にどうぞ
☆☆『テレビ受像中』
☆☆日本一の技術と性能を誇る!
☆☆シャープテレビ
###########################

毎日普通に見ているテレビ放送。

日本でテレビの本放送が始まったのは1953年(昭和28年)のことです。
2月1日からNHKで本放送が始まり、8月28日には民放初として日本テレビが本放送を始めました。

国産第一号のテレビ受像機を販売したのが「シャープ」です。
1953年に14インチの白黒テレビを販売しました。
当時の価格で175000円でした、消費税の無い時代です(笑)
ちなみに当時の公務員の初任給が5400円だった時代です。

その頃は勿論、テレビ受像機などはほとんど普及していません。
大金持ちや大百姓などよほど経済的に余裕のある家でなければテレビなど「夢の家電」でした。

東京などの大都市では「街頭テレビ」というものがあり、
一つの画面を町行く人々がそれに見入ったそうです。

数年で少しずつ普及が進み、喫茶店やそば店などが客寄せに導入したそうです。

そして地方にも普及し始めて、地域のお金持ちの家にテレビが購入されて
その家にテレビを見せてもらいに行ったものです。昭和30年代初頭の話です(昔話(笑))

上記の錆びた看板はその頃のものではないか?と推測しています。
この看板を今でも残しているお宅は元電気店だったのではないでしょうか?
自店のテレビを映して近所の人達に宣伝していたのではないか?と推測しているのです。
もし、そうであれば、この看板自体は約60年位前のものです。
越後の風雪に耐えて、錆びついても朽ちることなく、
平成の現在まで木造の壁に釘付けされていたのです。すごい!!!!

パソコンやスマートフォンの普及でテレビを見る若者が減っているそうです。
新聞を購入してまで読む人も随分と減っているそうです。

越後OJIJIの世代はテレビ世代です。テレビから多くのものを学びました。

私の家にテレビがやってきたのは小学校の1年生か2年生の頃でした。
日立製の14インチの白黒テレビでした。
カラーテレビが我が家にきたのは中学生の頃か高校に入った頃かもしれません。
世の中がどんどん変化する時代に育ったので、記憶が曖昧です。
親に聞けばがその当たりは覚えているかもしれませんが両親とも現住所は「天国」です(笑)

世の中がどんどん便利になる、そのきっかけになったのがテレビの普及だと思います。
情報が瞬時に伝わる。それによって消費が拡大する。便利な物が手に入る。
テレビ時代に入って生活が便利になったことを実体験しているOJIJIです。

1945年の第2次世界大戦の敗戦から10年たらずでラジオからテレビの時代に入りました。
すごいことです。日本の技術力の高さと国際紛争などに関わらない「平和な状況」が
夢の家電を全国に広めたのです。戦争などという愚かな行為によって国土を灰燼に追い込み
人々の夢や人生を踏みにじったのが戦前の軍人や政治家でした。
日本人はそんな人々をも「許して」一般生活の中にとけこませて一緒に生きてきました。

平和であったからこそ、できたことでした。街頭や受像機のある家で一緒にテレビをみることが
できたのも平和であったからです。
平和を維持し続けることには大変な努力がいります。武力の行使を否定して平和の為にだけ
国際貢献をする。それが日本の国是です。

さて、本日自由民主党の新総裁が決まります。実質的な日本国総理大臣を決めることです。
安倍氏と石破氏が総裁選を争いました。安倍氏が3選を果たすということてすが・・・・・
とても危険なものを感じています。
憲法改正です。石破氏は9条2項を変えないことには自衛隊を憲法に明記できない。
それは国民の理解が得られない。
よって憲法に自衛隊を明記することは慎重でなければならない。という姿勢です。
一方、安倍氏は「好戦論者」です。「平和主義者」ではありません。自衛隊を憲法上で認知させ
実質的な国軍創設を目論んでいるひとです。同氏は平和の為には「闘う組織」が必要だ。
そのように主張しています。過去にも日本ばかりではなく、世界中で平和維持のために
軍事力が必要である。という理屈をまかりとおってきました。その結果、権力者はその武力を
間違った使い方をして多くの尊い命を犠牲にしてきました。
自衛隊は必要です。しかし、それは絶対専守防衛のための組織であり、憲法を改悪してまで
位置づける武力組織ではありません。安倍氏には今一度頭を冷やしてもらいたい。
弁論口舌のうまい方です。日々命がけで努力している自衛隊員に報いるためにも
憲法違反であるという批判をうけないようにしよう。と主張していますが、当の自衛隊員や
その家族達が一番困惑しているのではないでしょうか。

憲法に明記されていなくても自衛組織の自衛隊が存在していて何が悪いのでしょう?
曖昧なことがあるからこそ人間社会です。
ゆっくりとテレビなどを見ていられる平和な社会を維持し続けるために安倍氏には
「間違った政策」で国民の目を眩ませることが無いように願いたいものです。

安倍氏は6年前の政権交代時に「民主党の間違った政治」を是正して正しく日本を導く、
と言っていました。この6年で随分と日本は間違った方向に向かっているように思います。
「間違った政治」をしていないか自問自答反省の態度はみられません。
あと3年で日本は70年かけて作ってきた平和でゆっくりとテレビなど見ていられる社会から
とんでもない別の社会になるかもしれません。
ただただ恐ろしく思います。

考える力をもつことが平和維持のために・・ゆっくりテレビを観ていられるようにする、、、
私達に課せられた大切なことだと思っています。

えちごおやじ 越後OYAJI 越後おやじ 越後親爺 エチゴオヤジ ECHIGO OYAJI  えちごOYAJI 







Posted by 越後OYAJI at 10:46│Comments(0)
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