2018年06月11日
美や古(新潟古町の待合い茶屋)
新潟・古町は「花街」です。
「湊町にいがた」は明治開港5港のひとつとして栄え、住んでいた人より街の外から
行き交う人々の方が多いくらいの街でした。舟による交易は商売の街にいがたを繁栄させました。
男がたくさん集まると当然女性も多くなります。
また酒を提供したり女性と遊んだりする場が必然的に出現します。
そういう中で新潟では文化として芸妓さんが活躍する。ということが続いてきました。
芸が際だち美しい芸者さん達が多くなるとそれを求めて県内外から多くの経済人・文人墨客達が
集まりました。芸者さんを呼んで料理を楽しむ「料亭」。料理は提供しますが店で調理せず
仕出し料理を取り芸者さんと遊ぶ「待合い(待合い茶屋とも言う)」そして芸者さん達の身分を保証
して活躍する場を提供する「芸者置屋」が発展しました。
これらの業種は必然的に結束しなければ生きていけません。そこで利害関係者達が集まったのが
「三業組合」です。三業とは上記の通り「料亭・待合い・置屋」の3つです。
この3つが存在して三業組合があるところを「花街」というのです。
新潟には老舗の料亭があります。「鍋茶屋」「行形亭」「小さん」「有明」「大丸」等々です。
また待合いとして「寿々むら」「美や古」「玉屋」などがありました。
勿論、芸者置屋さんもあります。
新潟の待合いとして2006年まで営業していた旧「美や古」です。
現在この場所は新潟三業協同組合の事務所でもあります。
二階の座敷は芸者さん達の踊りや音曲のお稽古の場所でもあります。
なんと!!ここで芸者さんがお茶やお菓子でもてなしてくれる
「古町 柳都カフェ」なる営業がなされるということです。6月1日からです。
詳細は三業組合のHPをごらんください。
http://furumachi-sangyou.jp/2018/05/31/6%e6%9c%881%e6%97%a5%e3%81%ab%e5%8f%a4%e7%94%ba%e6%9f%b3%e9%83%bd%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%a7%e3%81%8c%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%b3%e3%81%84%e3%81%9f%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%99/
待合い「美や古」は「六軒小路」にあります。
「六軒小路」と「東新道」の交わるところが「美や古」です。
「東新道」は「鍋茶屋通り」とも言われています。
さて、「美や古」を含め新潟には「待合い」がありました。と記しました。
そうなのです。現在待合いとして営業しているのは「寿々むら」だけです。
かつて鍋茶屋の隣に待合い「玉屋」がありました。
玉屋は新潟というより東京や京・大阪で有名でした。「新潟に『玉屋』あり」と言われた名店です。
最高に美しく、芸に秀でた新潟芸者を確保して県内外の政財界の大物や文人達が遊んだ店です。
待合いの女将や仲居さらに新潟芸者は口が固く、ここで遊んでもスキャンダルになるなどということはありませんでした。戦後の日本の高度経済成長時代では「料亭」「待合い」政治が普通でした。
この「玉屋」でも料亭「鍋茶屋」でも芸者さんを交えて色々な談合が行われました。
現在の私達が生活できる社会インフラの多くが料亭・待合い政治で決められていたそうです。
そしてその時代の生き証人になったのも芸者さん達です。
新潟の料亭・待合い文化。それこそが商都新潟の真の文化なのではないかと考えます。
それにしても、何とものんびりとしていた時代だったのですね。。。。。\(^o^)/。。。。。
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Posted by 越後OYAJI at
21:57
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2018年06月11日
梅雨入り
日本の雨期=梅雨時・・・新潟にもやってきました。
新潟県を含む北陸地方が昨日梅雨入りしました。
本格的な雨の季節の到来です。
農業県の新潟にとっては"恵みの雨"です。
本日も雨模様です。
重い雨雲にふさがれているような霞む「朱鷺メッセ」です。
柳都大橋です。
上流の雨で水かさが増している信濃川をしっかりと受け止めているようです。
「柳都」とは新潟市の"雅称"です。
昔から柳の木が多かった旧新潟市部を「柳都」と称したのです。
梅雨時に微風にたゆとう柳はとても優雅にみえます。
もうすぐ取り壊される「レインボータワー」です。
新潟市の街中のシンボルです。
すっと聳え立ち姿は凛々しいです。
いずれも雨雲の下にいます。。。。。。
毎年、梅雨入りと梅雨明けをブログの話題にしているOJIJIです(笑)
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Posted by 越後OYAJI at
09:59
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